身体の症状として多いのは 『頭痛』、『肩こり』、『腰痛』、『股関節痛』、『膝痛』です。 さらに女性では『PMS』などのお悩みが多くみられます。
この中でも『肩こり』のお悩みは多くみられますが、肩こりは腹痛や吐き気、眩暈などの他の症状と違い危機感や緊急性を感じにくい症状でもあります。
『肩こり』と言えば、パソコン作業や重い物を持ったりと、同作業や労作業で肩の筋肉が張るというイメージもあると思いますが、他にもストレスや内臓の疲労によっても肩こりが起こることがあります。
✔揉んでも治らないのは肩こりは複雑だから!
肩こりがなぜ複雑なのかというと、直接的な外傷を除いて肩こりは様々な日常的な習慣の影響を受けやすいからです。
②呼吸器や循環器、消化器などの内臓疲労による影響
③家庭や仕事、対人関係などによる精神的ストレス
そのため、肩を揉んだりストレッチをしても、肩こりの症状が繰り返されるのであれば、他の原因が考えられる訳です。
①身体の歪みや硬さより、自分の身体をコントロール出来ない方が問題。
セラピストとしての経験として相談を受けることとしては『身体の歪みを整えたい』、『身体が硬いから痛くなる』と言われることが多いです。
でも、身体は元々歪んでいるのが普通なんですね。
脳も左右で役割が違いますし、内臓も左右で位置関係が変わっています。
極端な例かもしれませんが、食べ過ぎでは胃が膨らみます。
食事を摂取したら、胃が大きくなり、消化し排便したら胃は小さくなります。
便も排便されるまで体内の中を移動していっています。
普段は目には見えませんが、身体の中も常に変化しているので、身体は常に変化しています。
また、これも極端な例かもしれませんが、身体を動かして歪む理由として分かりやすいのでは利き手、利き足の存在です。単純に使う頻度が違うので左右に違いが出てくるので歪んでくるのは当然かと思います。
歪む以上に大きな問題は自分の身体なのに自分自身で身体を上手く動かすことが出来なくなっていることです。
身体の筋肉の張り方は全身でムラがみられます。負担が多い所は良く動かせていることが多いです。また、負担が少なくなっているところは、身体を動かす際に『使えていない』ことが多いです。そのような部位を意識的に自分自身で動かすことは難しいため、専門家のアドバイスも必要になるときがあります。
✔内臓疲労や内臓の病気からくる肩こりの原因。
身体の使い方以外で起こる肩こりの原因もあります。
病院で診断が出ないくらいの状態でも疲労していれば症状が生じることもあります。
・呼吸器の疾患ではCOPDや肺炎、気管支喘息など呼吸がしにくくなるような状態で起こります。
肺が上手く機能せず、安静時の状態でも肩で息を吸ってしまうような状態になります。
・内臓の疾患では肝炎や胆石症などがあります。右肩の方に症状が出やすいと言われてます。
肩こりがする、重だるいといった症状が長く続いたり、夜間に増悪したりするなどの症状があれば、内臓疲労も考えられます。
✔日々の習慣が大切ということ。
身体の使い方も大事ですが、長引く症状が作られた原因の一つは『日々の生活習慣』です。
内臓疲労も日々の食生活(食べ過ぎや栄養不良)や運動・睡眠不足、休息を取らないことでのストレスが大きく関連していきます。
病院や整体などで症状が取れたとしても、同じ生活習慣を送れば再発する可能性はあります。
症状は重大な症状を引き起こす前の警告です。
日常で当たり前のようになってしまった症状は、決して当たり前ではないです。
大きな問題になる前に、軽い症状のうちにケアしていくことが大切です。
✔リハビリや整体で困った時に役立つ本
オステオパシー関連の本は役立ちました。
ただし、施術となると、本を読むだけでは難しい世界かもしれません。
手技の感覚が必要になってきます。
✔一般の方が読んでも参考になる本
臓器別の症状や対処方法が分かりやすく書かれています。
もし、日ごろの食生活などに心当たりがあるなら、参考になると思います。