こんにちは。
作業療法士のゆうです。
訪問看護(リハビリ)では利用者のご自宅だけではなく、施設への訪問もあります。
どこの施設でも新型コロナウイルスへの感染予防対策がありますが、施設によって感染予防対策の方法は異なります。
全ての施設ではないですが、外部から来る人間に対しては厳しい割に、施設の中に入ってみると対策がゆるい施設って意外とあるんですよね。
訪問看護でみた、施設での新型コロナウイルスの感染予防対策あるあるを書いてみました。
①外部からの訪問者には厳しい
家族や訪問看護の職員に対しては特に警戒されることが多いのは当然のことと思います。
でも、ちょっと不思議に思うことを書いていきます。
①-1 検温を額(非接触型体温計)で行っている
額での検温は数値のばらつきが出ることなんてよく目にすることかと思います。(僕だけではないと思いますが。。。)特に冬の期間は外で体温が下がっているので、外から来た直後に額で検温すると低く出ることなんて当たり前のように感じてしまいます。体温計と額の距離や角度でも変化します。
こちらも一応、訪問前に腋窩で検温しますので、額で数値が低かった場合や異なった場合は自己申告して、施設への入館を行います。自分自身で検温していない人もいるので額での検温はコロナの感染予防対策としては不十分な気がしますが。。。
メリットを上げるとすれば、時間短縮と非接触ということなのでしょうけど、、、
①-2 勝手に消毒液をかけられる
施設での方針というよりは消毒を行ったスタッフの対応なのでしょうけど、何も言わずにいきなり全身に除菌スプレーをかけてくる人がいました。
せめて一言あれば違いますね。。。もしくは、僕が声を聞けていなかっただけかもしれませんが、、、
①-3 手指消毒に次亜塩素酸ナトリウムや次亜塩素酸水を使っている
マジで止めてくれ、、、
って思います。
施設だけでなく、どこのお店でもありえます。しっかりと表示を見ましょう。ラベルが貼っていない場合は基本的に怪しいと思っていいのではないかと思います。
心配な場合は持参する習慣をつけましょう。
①-4 ウレタンマスクのスタッフがいる
今はマスク入手しやすくなっているはずですが、それでも入手困難なのか?もしくは何らかの持病を持っているのか。
理由があるなら仕方の無いことなんですが、
ウレタンマスクより不織布マスクの方が効果が高いので、
施設の中では不織布マスクを使用したほうが良いのではないかと思うことも。
①-5 テーブルの拭き方がワイパー式
食事用テーブルを拭くときって、楽だからワイパーのように往復で拭くことが多いと思いますが、
感染予防の観点でテーブルを拭く時は常に一方向で拭いていくのが正しいです。
ほとんどの人は嘔吐物の処理など学んでいるような気がするんですけど、
ワイパー式でテーブルを拭くほうが楽だからついついやってしまうんでしょうね。
②施設のコロナ感染予防対策によって生じた利用者・家族の悩み
非常に悩ましいところです。施設側の立場や利用者本人・家族の立場もあるので。
②-1 面会・外出制限
施設に入所されていることによる安心感もあるが、面会制限にて状況が確認できないことは家族にとってとても心配なことです。スタッフから話を聞くだけでは把握できない部分は当然あります。
面会制限によって心配されることといえば
・コミュニケーションの機会が減り、寂しい思いをさせている
・自分(娘・息子)の顔や孫の顔が忘れないかの心配がある(認知症の進行)
・外出制限により、生きる意欲が減っている
・寝たきりになって、心身が弱る心配がある
・部屋が片付いているか、消耗品がどのようになっているのかが分からない
などが聞かれます。
②-2 イベントの中止
施設の中でのイベントが減り、施設内利用者間でのコミュニケーションが減っています。また、イベントは刺激が少ない利用者にとって、季節感を感じたり認知症の予防になったりするのでとても大切です。
イベントの多さで施設を選んでいる方もいるので、コロナ感染予防対策が長く続けば続くだけ、メンタル面での心配が増えている方も当然います。
最後に
新型コロナウイルスの影響によって介護施設の中も非常に大変です。
介護職員は一人ひとりの日々のケアだけでも激務。さらに感染予防対策を注意深く行っていくのはとても大変だと思います。
利用者・家族にとっては新型コロナウイルス感染への恐れと同時に身体・精神機能の低下への心配もあります。出来るだけ元気に笑って長生きしてほしいと思っています。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のためにはお互いの協力が必要です。新型コロナウイルス感染拡大防止の対応はとても大切だと思いますが、一人ひとりが正しい知識を持ってやっていくことが大切だと思います。正しく対応できれば、施設内イベントの開催など視野に入れれる物も増えてくるかもしれませんね。
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