こんにちは。
作業療法士のゆうです。
今回の記事では、僕が実際に
リラクゼーションで1年半続けたバイトの体験談を
お伝えします。
リラクゼーションサロンの仕事ってどんなイメージありますか?
リラクゼーションサロンは施術を通して「身体」と「心」の緊張をほぐし、リラックスしてもらう場所です。リラクゼーションはあくまで「リラックス」が目的で、「治療」が目的ではないのですが、それでも体調が悪いと助けを求めにくる方もいます。
(理学・作業療法士の)リハビリ系職種や整体師でも「もみほぐし系セラピスト」がいるので、お客さんの立場からしたら「リラクゼーションサロン」との違いが分からないのですね。
そんなリラクゼーションサロンで僕が実際に働いてきた理由や仕事内容、お給料事情をお伝えします。
リラクゼーションサロンでバイトを始めた理由
昔、僕は作業療法士を辞めて
整体院を開業したい!
と、夢見ていた時代がありました。
作業療法士に開業権がありませんので、独立開業するには整体師としての独立となります。
施術費用の請求は保険は使えず自費となります。
作業療法士としての仕事は病院やクリニック、介護施設なので医療保険や介護保険制度を利用している患者さんばかりです。
保険から自費への誘いには難しいと感じていましたし(自信もなかった)、
サロンで頑張って、独立した時にお客さんを連れていけるようにしたい。
との想いでアルバイトを始めました。
リラクゼーションサロンでのバイトを始めてみると、
僕が経験してきた作業療法士の仕事とは、全く異なるものでした。
以下に、仕事の内容をお伝えします。
リラクゼーションサロンの仕事内容
僕が働いてきたリラクゼーションサロンでの施術は大きく分けると、
・オイルを使用しないもみほぐし
・オイルを使用したオイルトリートメント(ボディケア)
の2種類です。
オイルを使用してないもみほぐし
オイルを使用しないもみほぐしは以下のような施術メニューを行いました。
・もみほぐし
・ストレッチ
・ドライヘッド&小顔矯正
オイルを使用しないでもみほぐしを選ぶ方は以下のような方でした。
✔オイルが苦手
✔筋肉をしっかりほぐしてほしい
✔疲労を回復させてほしい
✔同じ姿勢で身体がこわばっているから、しっかりストレッチをして伸ばしてほしい
などという理由が多く聞かれました。
もみほぐし
もみほぐしは慢性的な疲労や心身のリラックスを目的に行われており、保険適応外の施術です。
もみほぐしを求める方には「肩こり」や「腰痛」のお客さんが多くいました。
ゴリゴリのもみほぐしを好む方から優しいもみほぐしを好む方それぞれです。
身体のことを考えて、力加減を提案する場合もありますが、それをやると失敗します。
お客さんはあくまで「リラックス」を求めに来ているため、気持ち良くなってもらい、リラックスしてもらうことが大切です。
ストレッチ
理学・作業療法士でもストレッチは使用しますが、タイ式マッサージで使用しているストレッチを学ばせてもらいました。結構アクロバティックなストレッチもありますが、お客さんの身体の悩みに対して自分が使いやすいもの選んで行います。
体験してみると、しっかり伸ばされていて気持ちよさを感じることが出来ます。
ちなみにタイ古式マッサージは「世界一気持ちいいマッサージ」って言われているようです。
ストレッチに興味ある人に参考書・DVD載せておきます。
ドライヘッドマッサージ&小顔矯正
有資格者ということもあり、サロンのオーナーに独自メニューを作っていただいて行ってました。
「オステオパシー」の技術を用いて行っていました。時々、強圧を求められますが、理由と終わったあとの変化で納得してもらいました。
元々、顔が小さい方や効果が出なかった方もいます。もちろん、その方の殆どはリピートされず、客離れでした。厳しい世界です。
オイルを使用したオイルトリートメント(ボディケア)
オイルを使用したオイルトリートメントは以下のような施術メニューを行いました。
・フット&足つぼ
のみです。
女性スタッフが行う施術メニューには
・アロマオイルトリートメント
・リンパドレナージ
の2種類が用意されてました。
オイルを使用した施術メニューを選ぶ方は以下のような方でした。
✔むくみが気になる
✔デトックスをしたい
✔特別感を味わいたい
などの理由の方が多くいました。
僕は男性なので、女性に行うのはNG。
男性のお客さんに対しては需要がありませんでした。笑
男性のお客さんにはオイルトリートメント系の施術は「女性スタッフ」にされることを求めているようです。
実際に男性のお客さんの中には「性的」なことを求めてくる人もいるようです。
勿論、悪質な場合は出入り禁止になります。
フット&足つぼマッサージ
僕がオイルを使用したマッサージを行えるのは膝下から足の指までです。
オイルを使用したマッサージを行う時はしっかり圧が入らないと、不快感を感じやすくなります。
フット&足つぼマッサージだけでも気持ちよくて、すぐに寝ているお客さんも多くいました。
リラクゼーションサロンでの施術料金
施術料金は施術の時間や施術メニュー、割引にもよりますが、
60分4,000円~150分12,000円前後の料金設定でした。
オイルを使用した施術のほうが料金設定は高くなります。
リラクゼーションサロンでの給料事情
契約は2パターン選ぶことが出来ました。
・時給で働く(時給950円+指名料500円)
・出来高制(施術料金の50%+指名料500円)
僕は「出来高制」で契約を行い、予約入った時だけ出勤していました。
時給で働くメリットとデメリット
僕にとっての時給で働くメリットとデメリットについてお伝えします。
時給で働くメリットは
・施術以外の時間も賃金が発生する
・安定した給料が入る(収入の見込みがつく)
時給で働くデメリットは
・時間の拘束がある
でした。
僕の場合はあくまで副業であり、稼ぐが目的ではなかったので、
時間の拘束があるというデメリットは大きいものでした。
出来高制でのメリットとデメリット
僕にとって出来高制で働くということのメリットとデメリットをお伝えします。
出来高制で働くメリットは
・出勤は予約が入った時のみ
・自分がやった分だけ、給料として数字に表れる
・電話応対は基本的にしなくて良い
出来高制で働くデメリットは
・施術が終わった後の会計掃除や雑談時間は給与が発生しない
・予約が入っていないか細かくチェックする必要がある
・いつでも出勤できるように準備しておく必要がある
出来高制は頑張れば頑張るだけ、給料として数字に表れるので、モチベーション上がりやすいと思います。
実際の収入は毎月10,000円~35,000円前後
勤務時間は平日の19時以降と予定のない土日・祝日の空いている時間です。
本業に支障が出ないように、不定期で週2~週4程度出勤していました。
予約が入らなければ、1週間勤務していないこともありました。
最後に:リラクゼーションサロンでのバイト経験は良かったと思う
僕は1年半程、リラクゼーションサロンでのバイトを続けていました。
リラクゼーションサロンでのバイト経験で最も良かったと思うことは
自分が行った施術の後に「実際にお金を払って頂く」という経験です。
理学・作業療法士として、リハビリの仕事をしていても
患者さんから直接お金を頂くという機会は少ないです。
病院や施設では月末に患者さんや家族が窓口に行って料金を支払います。
なので、セラピストも患者さんも1回のリハビリ時間の価値が分からなくなっている人も多くいます。
一度、施術後にお金を支払って頂く経験は本当にリハビリ時間を大切にすることにも繋がっていくと思います。
会計時にお金と一緒に笑顔を頂くって、本当に嬉しく思いますよ。
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