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【リスク管理】早期離床のための、座位耐性訓練基準

長時間ベッド上で過ごしていた方は、いきなり座ること自体が困難になっている場合があります。
身体に過負荷にならないように、離床を進めていく必要があります。

安全に離床を促すための基準として、座位耐性訓練基準というものがあります。

座位耐性訓練基準

座位耐性訓練の開始基準

1)意識清明または意識障害があっても、意識レベルが1桁であること
2)全身状態が安定していること
3)障害(意識障害・運動障害・ADL障害)の進行が止まっていること

座位耐性訓練の施行基準

1)開始前、直後、5分後、15分後、30分後に血圧と脈拍を測定する
2)ベッドアップ30°、45°、60°、最高位(80°)の4段階とし、いずれも30分以上可能となったら次の段階へ進む
3)まず1日2回、朝食・昼食時に施行し、安定したら食事毎とする
4)最高位で30分以上可能となったら車いす座位訓練を開始する

座位耐性訓練中止の基準

1)血圧低下が10mmHg以上の時は、5分後の回復や自覚症状で判断、30mmHg以上なら中止
2)脈拍の増加が開始前の30%以上、あるいは120/分以上
3)起立性低血圧症状(気分不良など)がみられた場合


座位の耐性訓練基準を把握だけではなく、ドクターに中止基準を確認しておくことが必要です。

また、常に患者さんがどのような姿勢になっているか、チアノーゼなど他の症状はどうなっているか確認しながら離床を進めていくことが大事なことです。

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